マウリッツハイス美術館展 ― オランダ・フランドル絵画の至宝

Masterpieces from the Royal Picture Gallery Mauritshuis

東京都美術館

20120630-20120917

 

常設展を開催しました。こちらからどうぞ。 [2012.11.17 up]

2012年7月7日(金) 曇一時雨 11時45分~13時15分頃


【総評】

 

 ローソンで前売りが売り切れていた(通常版、コットンスカーフ付き版、共に)ので、混んでいるのは分かっていましたが、平日の午前中なので少しは空いている……というのは、甘かったです。

 上記の写真のように美術館に入る所の看板で「60分待ち」とありました。恐らく休日は激混みと思われます。

 

 因みに私はギリシア神話だけが目的ですので、作品を観ている時間は短いのですが、今回はこんな時間配分になりました。

時間 所要時間 内容
11:45~12:30
45分
チケットもぎりまで並ぶ
12:30~12:45
15分
鑑賞
12:45~13:00 15分 ミュージアムショップ
13:00~13:15 15分 鑑賞(二回目)

 60分待ちの表示でしたが、実際は45分待ちでした。ギリシア神話関連は2点だけでしたので、鑑賞時間は15分(その他はチラ観で飛ばします。「例の彼女」もチラ観)。その後、ミュージアムショップに行きましたが、こちらも激混みでレジで5分以上は待ちになります。

 

 チケットもぎりまでの時間(45分)と鑑賞その他の時間(45分)が同じだった、という事ですね……。

 

 さて、ギリシア神話関連ですが、以下の2点です。

 

○ヨハネス・フェルメール 「ディアナとニンフたち」

○ヤン・ブリューゲル(父)およびヘンドリック・ファン・バーレン 「四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪」

 

 「ディアナとニンフたち」だけかと思っていましたが、ヤン・ブリューゲル(父)さんの作品もありました。あんまりギリシア(ローマ)神話っぽくはありませんでしたが、華やかで綺麗な絵画でした。

 

 ヨハネス・フェルメールさん「ディアナとニンフたち」は2008年に同じく東京都美術館で行われた「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」に来ており、今回は4年振りの再会です。その時もポストカードとクリアファイルが販売されていて、ラッキーでしたが、今回も販売されていました。今回のカタログには、

 

 ニンフのひとりカリストは、ユピテルの子を身ごもったことがわかり、ディアナのお供から外され、不貞な行為を咎められ熊に姿を変えられてしまう。もちろんフェルメールにそうした激しい、いかにも感情的な情景は似合わない。ここで女たちはひととき憩う。絵は何かはっきりとした出来事を描いているようにも思われない。黒服の女はおそらくカリストと見当がついても、とくに事件が起こるわけではない(カタログp78抜粋)。

 

 とありました。前回とはちょっと違い、やんわりとした表現になっているように感じます。個人的には前回のドロドロとした説明の方が好みです……。

 

 後、ギリシア神話ではありませんが「例の彼女」は流石に有名な絵画ですので、少し記述します。「例の彼女」は1Fにいるのですが、B1から1Fに上がると以下の看板がすぐに目に入ります。

 

左側に

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最前列でご覧になりたい方

移動しながらです

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右側に

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すぐに遠目でご覧になりたい方

肩越しからです

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 左側に行くと、また並びます(笑)。もちろん私は右側(チラ観コース)です。ただ、もし「背の高い方」であれば「チラ観コース」の方が良いように思います。チラ観とはいえ「例の彼女」までの距離はそう遠くなく、恐らく1m50cm~2m程度だと思われます。

 

 もちろん「チラ観コース」にも人が並びますので、更に少し遠目になりますが「チラ観コース」の一番前であれば、全く問題ないどころか「移動しながら見なければならない」左側コースより、じっくり観る事ができます(左側コースは、係りの人が「移動してくださ~い」とプレッシャーをかけています)。

 

 因みに私は美術展を観る時に最初「ザッと観」した後、逆走して目当ての物をじっくり観ます。新しい東京都美術館は一旦エスカレータで上に行くと逆走が容易にはできない感じです(隠れて階段はあるようでしたが)。

 

 しかし、一旦1Fに降りると「再度観たい方」ように抜け道がちゃんと用意されています(近くに係りの方もいます)。ですので2回観る事が可能です。


 ですので、もし「例の彼女」を観たい方は、最初は「チラ観コース」でじっくり観て、もしこれで満足した場合は2回目は観なくて良いですが、もしやっぱり良く観たいという方は一度全て観終わってから、再度1Fに行き、今度は左側コースに並ぶ、というのがベストに思えます。

 

 待ち時間は辛いですが、満足のいく美術展でした。

【購入グッズ】


図録 \2000

 

ポストカード

 ヨハネス・フェルメール 「ディアナとニンフたち」 \150

 ヤン・ブリューゲル(父)およびヘンドリック・ファン・バーレン 「四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪」 \150

 レンブラント・ファン・レイン 「自画像」 \150

 ヨハネス・フェルメール 「真珠の耳飾の少女」 \150

 ヨハネス・フェルメール 「真珠の耳飾の少女(部分)」 \150

 

額絵

 ヨハネス・フェルメール 「ディアナとニンフたち」 \500

 

Wクリアファイル

 マウリッツハイス美術館展 \500

 

A4クリアファイル

 ヨハネス・フェルメール 「ディアナとニンフたち」 \400

 

ボールチェーン付きマスコット

 miffy×Mauritshuis(真珠の耳飾の少女) \1050

ギリシア神話関連のポストカードは常設展で展示しています。

 クレジットカードは1万円以上から使用可能との事です。図録は\2000と安めですが、ポストカードは\150と高めです。ビニールに入っていて、しっかりしていますが、やはりポストカードは\100以下が望ましいと思います……どうも戦略的に「高級感・付加価値」を目指しているように感じました。

 

 レシートはオリジナルのロゴが入っています。中々、お洒落です。

 ポストカード入れは恐らく、この袋だと思われます。「例の彼女」のターバンの青をイメージしているのかな…? 因みにベルリン美術館展にも、この袋を持った人が沢山いました。

 前売りでコットンスカーフ付きを選びました。「ディアナとニンフたち」はあると思いましたが、情報がなかったのでちょっと不安でしたが、ありました ^^;

 後、「例の彼女」の衣装がありました。一応、記念に……。

【ギリシア神話の絵画とポストカード】

No 画家名 作品名 ポストカード
1 ヨハネス・フェルメール ディアナとニンフたち
2 ヤン・ブリューゲル(父)およびヘンドリック・ファン・バーレン
四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪