ルドンとその周辺―夢見る世紀末 岐阜県美術館所蔵

Reves de fin-de-siecle Odilon Redon et ses amis dans la collection du Musee des Beaux-Arts de Gifu

三菱一号館美術館

20120117-20120304

常設展を開催しました。こちらからどうぞ。 [2012.2.4 up]

2012年1月20日(金)　雪or雨　14時45分頃～15時40分頃

【総評】

　雪の降る平日の夕方ですので、空いているかなと思いましたが、中々混んでいました。休日はかなり混むと予想します。

　ギリシア神話関連は8点と豊作でした。行く前の個人的なメインは、2007年「Bunkamura ザ・ミュージアム」で行われた「ルドンの黒」展にも来ていた、

オディロン・ルドン　「不恰好なポリープは薄笑いを浮かべた醜い一つ目巨人のように波間を漂っていた」

オディロン・ルドン　「翼のある横向きの胸像（スフィンクス）」

　の2点。「翼のある横向きの胸像（スフィンクス）」はグッズも沢山あり、図録の表紙にもなっていましたが「不恰好なポリープは～」の方はグッズなしでちょっと残念でした。

　今回の美術展で眼を惹いたのは、共にルドンさんではないのですが、

ジョルジュ・デヴァリエール　「アフロディテ」

マックス・クリンガー　「版画集『手袋』10．キューピッド」

　の2点です。

　「アフロディテ」はどうみてもギュスターヴ・モローさんの画風です。モロー作と描かれていても絶対に気付かないと思います。良～く観ると「顔」がモローさんの画風ではないなぁと思いますけど……。　

　キャプションを見ると作者のジョルジュ・デヴァリエールという方はモローさんに師事していたとの事。納得です。

　「版画集『手袋』10．キューピッド」は小さな作品で色も付いていないのですが、キューピッドの「トンボの羽」が目を惹きました。作者のマックス・クリンガーと言う方は知らなかったのですが、個人的に好みの画風です。Wikiを見てみるとシュルレアリスムの先駆の方との事。道理で気になる筈です。シュルレアリスムとギリシア神話は良くマッチしていると思っていますので……。

　残りのギリシア神話は以下の4点です。

オディロン・ルドン　「アポロンの戦車」

オディロン・ルドン　「ファエトンの墜落」

オディロン・ルドン　「オルフェウスの死」

ケル=グザヴィエ・ルセル　「『風景画集』5．ニンフのそばで戯れるキューピッドたち」

【購入グッズ】

図録　\2200

ポストカード

　ジョルジュ・デヴァリエール　「アフロディテ」　\100

　オディロン・ルドン　「翼のある横向きの胸像（スフィンクス）」　\100

　オディロン・ルドン　「＜眼は奇妙な気球のように無限に向かう＞(『エドガー・ポー』より)」　\100

　オディロン・ルドン　「眼を閉とじて」　\100

　オディロン・ルドン　「蜘蛛」　\100

額絵

　オディロン・ルドン　「翼のある横向きの胸像（スフィンクス）」　\1000

クリアファイル(A4サイズ)

　オディロン・ルドン　「翼のある横向きの胸像（スフィンクス）」　\400

クリアファイル(ミニ)

　オディロン・ルドン　「翼のある横向きの胸像（スフィンクス）」　\250

　なお、以前は利用できていたクレジットカードは利用できませんでした。

　作品を観終わって1Fへの階段を下りていくと、今まで椅子のおいてあったスペースに特設のミュージアムショップが出来ていました。

　ちょっと狭いなぁと思いつつグッズを購入し、今までミュージアムショップだったスペースへ移動するとそこにも作品が。「眼を閉とじて」や個人的に好きなモーリス・ドニさんの作品などがありました。

　ミュージアムショップの次に作品を観るというのは、今までになく、ちょっと違和感がありました。

　なお、美術展的にはメインのオディロン・ルドン「グラン・ブーケ(大きな花束)」のポストカードは、特設のショップではなく常設のショップの方で販売されています(私は買いませんでしたが……)。

ギリシア神話関連のポストカードは常設展で展示しています。

後、今回のチラシは4種類あります。表は全て同じで、その表向きで並んでいるので、1枚取るだけだと気付きません。裏面が凝っていてその裏面を見せないとは「粋」な力の入れ方です。

ただ、チケットとレシート、ポストカード入れ(真っ白)はその分、寂しい感じがします……。

【ギリシア神話の絵画とポストカード】