「大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美」のフィギュア展

THE BODY BEAUTIFUL IN ANCIENT GREECE FROM THE BRITISH MUSEUM

国立西洋美術館

20110705-20110925

 

※美術展の様子は「古代ギリシャ展 レポート」に掲載しています。

 

 ここでは美術展のミュージアムショップにあったガチャガチャのフィギュア全6種類を展示しています。未開封状態のカプセルにはオリジナルのデザインされた帯が付いています。

 この「帯」を取らない未開封でのコンプリも達成しました。中身の確認は一部分が見えますので、開封した物と比較をして判断することが出来ます。

 

 例えば、一番分りやすいのは右の写真の右下のカプセル、黒い■が見えると思います。これは「後期スペドス型女性像」の台座部分になります。また、懐中電灯を押し当てて見ると、かなり確認しやすくなります。

 

 なお、一番確認しづらかったのは「壺」です。懐中電灯で照らすと分りやすいですが、ガチャを行った場所での自然光では判別は難しかったです。この為、壺が出ていたにもかかわらず判別できずに2個目をゲットしてしまいました……因みに未開封コンプリするまでの取得個数は16個。もし1個目の「壺」が判別できていたら13個でコンプリできていました(ちょっと書きづらいですが、開封済みの物はネットで「大人買い」して事前に入手していました)。

 

 当初は重量で判別しようとしていた為、重量も測っています。

 

 「本体のみ重量」に20gを足すと概ね「未開封状態の重量」になりますが、カプセル内のクッション材の量により、多少の差が出るようです。

名称 本体のみの重量 未開封状態の重量 未開封での確認方法 入手数
アフロディテの胸像 20g 43g 底面部分が見える 4個
スフィンクス像 27g 52g 羽が確認できる 4個
ニケ小像 41g 61g 固定させる部品が見える 3個
黒像式頸部アンフォラ 37g 60g 取手部分を確認 2個
後期スペドス型女性像 14g 39g 黒く四角い台座を確認 1個
円盤投げ 11g 35g 足と固定用の穴を確認 2個

※上記の入手数以外に開封済みの「大人買いコンプリ」の6個を入手しています。

 未開封状態での確認写真を載せておきます。肉眼ですと分り易いのですが、写真だと分り難い所もあります。開封した物と並べますので、比較すると分りやすいかと思います。

アフロディテの胸像

 底面部分が見えていると非常に確認しやすいです。底面部分が見えず、頭が見えているパターンもありましたが、頭も特徴的なので、確認しやすいフィギュアといえます。

スフィンクス像

 写真ですと分りにくいですが、正方形の柱と翼の広がり具合が確認できます。また、色も象牙のような淡い黄色が確認できます。

 因みにこのカプセルは分りやすい方でしたが、完全に緩衝材に包まれていると分りづらいフィギュアです。

ニケ小像

 持った感じでは重さと平たい感じですぐ分るのですが、写真だと伝えづらいです。光を透かして付属している台座部分を撮影しました。

 本来であれば、写真の台座部分は上下反対にして安定させる為に使用するのですが、カプセル内では上下が逆さまに入っているようです。この台座のような部品は他のフィギュアにはありませんので、ニケ小像だと確認する事が出来ます。

黒像式頸部アンフォラ

 肉眼でも確認しづらさNo1の壺です。光で透かすと分りやすくなります。未開封状態では撮影しているカメラが写り込んでしまっていますが、シルエットで壺と確認できます。更に肉眼だと色や模様もハッキリ確認できますが、この写真でも良く見ると白い部分や茶色が確認できます。

後期スペドス型女性像

 確認しやすさNo1です。黒い四角い台座が確認できます。手にとって見た瞬間に「あぁ」とすぐに分りました……。

円盤投げ

 これも比較的、確認しやすいです。足の裏の固定させる穴が確認できます。更に透かしてみると「足」が確認でき、持ってみると非常に軽いので、分りやすいフィギュアです。

 未開封カプセルは未開封のままでとっておきます。ただ「帯」が付いているか、いないかだけの差だけですが、10年もすれば価値が出……ないですかね。

 

 なお、開封済みの「大人買い」ですが、当初はガチャで入手予定でしたが、東日本大震災で「もしかすると、神戸だけで終わって、東京には来ないかも」と不安になり、神戸展開催中にネットで購入してしまいました。

 

 ただ、この「大人買い」のお陰で「未開封コンプリ」が達成できた、と言えるかもしれません。まぁ、ガチャの前でカプセルを開けずに、透かしたり、振ったり、ガン見している姿は「変な人」そのものだったと思いますけど……。

 カプセルの中には説明書が入っています。紙が薄い為、裏が透けてしまっていますが……。

No:000I_0001

アフロディテの胸像

Marble bust of Aphrodite

伝ローマ、テヴェレ川出土

ローマ時代(前360年頃のギリシャのオリジナルに基づくコピー)

大理石、高さ81cm|幅55cm|奥行45cm

大英博物館(The British Museum)

 時折言われる、アフロディテが裸体で表現されたのはこの≪クニドスのアフロディテ≫が最初である、という説明は正確ではないが、プラクシテレスによる女神像のヴァージョンが革新的であったのは確かである(カタログp79抜粋)。

 

No:000I_0002

スフィンクス像(おそらくテーブル脚部)

Marble sphinx,probably a support for a table

ローマで制作/イタリア、ローマ近郊のラヌウィウム郊外、モンテ・カニューロ出土

後120-140年頃

大理石、高さ84cm|幅80cm|奥行55cm

大英博物館(The British Museum)

 

 

No:000I_0003

ニケ小像

Bronze figurine of Nike

マグナ・グラエキア(イタリア半島南部)、おそらくターラントで制作

前500年頃

ブロンズ、高さ15cm|幅17cm|奥行4cm

大英博物館(The British Museum)

 この像は本来、壺に取り付けられていた(カタログp114抜粋)。

 

No:000I_0004

黒像式頸部アンフォラ

Black-figured neck-amphora

ギリシャで制作/イタリア、ヴルチ出土

前520年頃、「ヴュルツブルク199番のグループ」画

陶器、高さ38.7cm|幅25.5cm|奥行25cm

大英博物館(The British Museum)

 この作品では、ヘファイストスがロバに乗り、反対側に表された葡萄酒の神ディオニュソス(バッカス)に導かれてオリュンポスに帰還している。<略>葡萄酒の神ディオニュソスが葡萄の枝と酒杯を持ち、座るライオンと向き合っている。ディオニュソスは、反対側に表されたオリュンポスに帰還するヘファイストスを導いている(カタログp30、p31抜粋)。

 

 「ヴュルツブルク199番のグループ」

 画前530年頃から前510年頃まで活動した黒像式の陶画家兼陶工。ドイツのヴュルツブルクにある作品との様式的類似によってグループ化されている(カタログp207抜粋)。

 

No:000I_0005

後期スペドス型女性像

Marble figurine of a woman,Late Spedos type

ギリシャ、キュクラデス諸島で制作/ギリシャ出土

前2600-前2400年頃

大理石、高さ48.5cm|幅12.2cm|奥行7cm

大英博物館(The British Museum)

 

 

No:000I_0006

円盤投げ(ディスコボロス)

Marble statue of a discus thrower(diskobolos)

イタリア、ティヴォリ、ハドリアヌスの別荘出土

後2世紀(前450-前440年頃のギリシャのオリジナル(現存せず)に基づくコピー)

大理石、高さ169cm|幅105cm|奥行63cm

大英博物館(The British Museum)