リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝

Masterworks from the Collections of the Prince of Liechtenstein

国立新美術館

20121003-20121223

 

「ギリシア神話がありそうな美術展レポート」あります。 [2013.3.30 up]

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キューピッドとしゃぼん玉

Cupid with the Soap Bubble

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン

油彩、キャンヴァス、75×93cm(oil on canvas,75×93cm)

1634年(1634)

リヒテンシュタイン侯爵家(the Collections of the Prince of Liechtenstein)

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死せるアドニスの変身

The Metamorphosis of the Dead Adonis

マルカントニオ・フランチェスキーニ

油彩、キャンヴァス、175×209cm(oil on canvas,175×209cm)

1692年頃(c.1692)

リヒテンシュタイン侯爵家(the Collections of the Prince of Liechtenstein)

 ≪死せるアドニスの変身≫は、6つの場面に分けられたオウィディウスの物語による連作を締めくくっている。アドニスとの想い出を永遠のものにするため、ヴィーナスは彼女の愛人の亡骸に神酒を振りまき、彼の血を毎年咲く花に変えたのだが、それは彼らの愛のようにはかなく風に吹き散らされるのである(カタログp141抜粋)。 

 

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マルスとレア・シルヴィア

Mars and Rhea Silvia

ペーテル・パウル・ルーベンス

油彩、キャンヴァス、208×272cm(oil on canvas,208×272cm)

1616/17年頃(c.1616/17)

リヒテンシュタイン侯爵家(the Collections of the Prince of Liechtenstein)

 古代神話によると、軍神マルスはかまどの女神ヴェスタに仕える女祭司レア・シルヴィアに心を奪われた。ローマ時代の詩人オウィディウス(前43-後17)は、マルスが眠りに落ちたヴェスタを陵辱(りょうじょく)したと伝えている(カタログp86抜粋)。

 

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果物籠を持つサテュロスと召使いの娘

Satyr and Maid with Fruit Basket

ペーテル・パウル・ルーベンス

油彩、キャンヴァス、113×71cm(oil on canvas,113×71cm)

1615年頃(c.1615)

シェーンボルン=ブーフハイム・コレクション蔵(Schonborn-Buchheim Collection)

 作品の着想は、カラヴァッジョへのユーモア溢れるオマージュとして理解される。本作品に向き合う鑑賞者は、オマージュというには遥かに複雑なプロセスを経て、カラヴァッジョの≪果物籠を持った少年≫(1593/94年、ローマ、ボルゲーゼ美術館蔵)を想起することになる(カタログp84抜粋)。

 

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虹の女神イリスとしてのカロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人(旧姓マンデルシャイト女伯)

Portrait of Princess Karoline von Liechtenstein, nee Countess von Manderscheidt(1768-1831),as Iris

 

エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン

油彩、キャンヴァス、222×159cm(oil on canvas,222×159cm)

1793年(1793)

リヒテンシュタイン侯爵家(the Collections of the Prince of Liechtenstein)