シュテーデル美術館所蔵フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

Vermeer "Geographer" The Golden Age of Dutch and Flemish Paintings from the Stadel Museum

Bunkamura ザ・ミュージアム

20110303-20110522

 

「ギリシア神話がありそうな美術展レポート」あります。 [2011.4.2 up]

No:0077_0001

音楽で動物を魅了するオルフェウス

Orpheus Charming the Animals with Music

ルーラント・サーフェレイ

油彩、板(オーク)、51.9×66.5cm(Oil on oakwood 51.9×66.5cm)

1610年(1610)

シュテーデル美術館(Stadel Museum)

 歌の名手オルフェウスが動物たちの中に座り、竪琴を弾くモチーフがなければ、西フランドル出身のルーラント・サーフェレイが1610年に描いた本作品は動物画とみなされていたであろう(カタログp42抜粋)。

 

No:0077_0002

嘲笑されるラトナ

The Mocking of Latona

ヤン・ブリューゲル(父)

油彩、板(オーク)、36.7×55.3cm(Oil on oakwood 36.7×55.3cm)

1601年(1601)

シュテーデル美術館(Stadel Museum)

 復讐のためにラトナが農民たちを呪うと、彼らは永久に池で生活することになり、その結果、蛙へと変身させられるのである(カタログp40抜粋)。

 

No:0077_0003

錬金術師の工房のクピドたち

Amoretti in an Alchemist's Workshop

ダーフィット・テニールス(子)

油彩、板(オーク)、31.7×21.0cm(Oil on oakwood 31.7×21.0cm)

1635-37年頃(c.1635-37)

シュテーデル美術館(Stadel Museum)

 錬金術師を主題としたこの絵は、もともと左側の内扉を飾っていたものであり、この筆記机を構成する他の絵と同じように、オットー・ウエニウスによって愛をテーマとして書かれた代表作『愛のエンブレム集』から題材を採ったものだっった(カタログp52抜粋)。