生誕150周年記念 国立西洋美術館所蔵 エドヴァルド・ムンク版画展

The 150th Anniversary:The Prints of Edvard Munch from the National Museum of Western Art, Tokyo

国立西洋美術館(版画素描展示室)

20131207-20140309

2014年1月24日(金) 曇 13時15分~13時45分頃

 

【総評】

 

 常設の展示室が工事中との事で、普段は常設展の出口が入口も兼ねていて、2階から観るようになっていました。

 もっとも目的はムンクさんの「ハルピュイア」だけですので、特に気にせず版画素描展示室へ。相変わらず空いていました。個人的には結構、好きなんですけどねぇ。

 

 因みに企画展では「モネ展」をやっていましたが、(どう考えてもギリシア神話はなさそうなので)素通り。ショップには結構人がいましたので、混んでいるような感じでした。

 

 さて、ギリシア神話関連ですが、予定通り1点だけでした。

 

 エドヴァルド・ムンク 「ハルピュイア」

 

 ここは写真が撮れますので、キャプションと共に。

 キャプションに「冥界の王ハデスに仕え」とあります。個人的にはハルピュイアというと「アルゴー遠征」のピーネウスの食事を邪魔するイメージが強いのですが、どうもハデスとは結びつきませんでした。

 高津春繁著「ギリシア・ローマ神話辞典」でハルピュイアの項を見てみると、

 

 エリーニュスの婢女ともされ、墓場において彼女らに供物を捧げる習慣からすると、彼女らは元来死者の霊でもあったらしく、ホメーロスの中で、パンダレオースの娘をさらう話は、この後者の例である(p197抜粋)。

 

 とありました。という事で今度はホメロス著・松平千秋訳「オデュッセイア(下)」を見てみると、第二十歌に、

 

 その隙に風魔(ハルピュイアイ)が娘たちをさらい、忌まわしい怨霊(エリニュエス)たちにつかえさせたのでしたが(p210抜粋)

 

 とありました。確かエリニュエスは冥界にいましたので、そう考えるとハデスに仕えている、と言えるのかもしれません。

 

 まぁそこまで気にする話でもないんですけどね……。

 

 「ハルピュイア」以外には「サテュロスの頭」がちょろっと載っていました(左下です)。『アルファとオメガ』という話の表題紙との事。

 なんでサテュロスなのかは書かれていませんでしたが『アルファとオメガ』というのを知りません(キャプションには「アダムとイブ」をベースに、的な事が書かれていました)ので、今回はパス。

 

 後、最後に常設展を通って帰ったのですが、普段は余り観ない常設展、今は通常の約半分の展示数との事でチラチラと観てみましたが、

 あり、ギリシア神話だ……こんなのありましたっけ? 今度、時間のある時にジックリ観た方が良いですね。写真も撮れますし。

【購入グッズ】

 

なし。

【ギリシア神話の絵画とポストカード】

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1 エドヴァルド・ムンク ハルピュイア ×