ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄

Musee du Louvre. Peinture de genre. Scenes de la vie quotidienne.

国立新美術館

20150221-20150601

2015年3月20日(金) 曇 13時00分~13時30分頃


【総評】


 結構混んでいます。平日の昼間だったので空いているかなぁと思ったのですが、流石ルーヴルと名が付くと混みますね。土休日はかなりの混雑だと思われます。


 ギリシア神話関連ですが、2点ありました。とはいえ、基本的に「日常を描く」ですので、物語性のあるギリシア神話はありませんでした。


 01.ジョセフ=マリー・ヴィアン 「アモルを売る女」

 02.セバスティアーノ・リッチ 「サテュロスと農夫」


 個人的なメインはヴィアンさん「アモルを売る女」。今回、図録は購入しなかった(解説が余り載っていなかったので。最近、解説が少ないorない図録が多いような気がします)のですが、新美のサイトに、


 古代の風俗描写がのちのヨーロッパ絵画に直接に着想を与えた例として、18世紀後半に新古典主義の端緒を開いたフランスの画家、ジョゼフ=マリー・ヴィアンによる絵画《アモルを売る女》を紹介します。


 とありました。どうも調べてみるとダヴィッドさんの師匠のようです。ルーブル美術館のサイトを見ると、


 ヴィアンは、ダヴィッドを含め1740年以降に生まれた世代の大画家の大半が師と仰ぐ人物であり、フランス絵画の「復興者」と見なされる。フランス絵画はヴィアンのおかげで「高貴な簡潔さ」を取り戻したのである。


 ……凄い人なんですね。で、絵画の方ですが、特にギリシア神話の物語性があるわけではないのですが「アモルを売る」という発想は面白いですね。

 これからこの小さなアモルは成長して「愛の弓矢」を撃てるようになる、とか話しているのでしょうか?

 そしてその肝心の弓矢は別料金、とかw

 リッチさん「サテュロスと農夫」は「日常生活の寓意-風俗描写を超えて」のコーナーにありました。寓意ですのでサテュロスが描かれていても良いとは思うのですが、あんまり「日常」ではないような気はしますね……。


 後、ギリシア神話は関係ありませんが、コインの描かれている絵画が2点ありました。「両替商とその妻」と「徴税吏」。

 共に1500年代と新しいですので、私には全く分かりませんでしたが、特に「徴税吏」の方はコインのデザインが細かな所まで確認できますので、知っている人なら「あぁ、あのコイン」と楽しめるのではないでしょうか?


 ギリシア神話が少なかったのは残念でしたが「日常」という事を考えれば、2点観れたのは良かったです。

チケット。

その他の購入ポストカード。

【購入グッズ】


ポストカード

 ジョセフ=マリー・ヴィアン 「アモルを売る女」 \150

 コレージュ・デ・カトル・ナシオンにおけるダヴィッドのアトリエの情景 \150

 ピーテル・ブリューゲル1世 「物乞いたち」 \150

 フランソワ・ブーシェ 「オダリスク」 \150

 ヨハネス・フェルメール 「天文学者」 \150

 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「鏡の前の女」 \150

 クエンティン・マセイス 「両替商とその妻」 \150

 マリヌス・ファン・レイメルスウァーレに基づく 「徴税吏」 \150

 ジャン・シメオン・シャルダン 「猿の画家」 \150

 レアグロス・グループ 「黒像式ヒュドリア」 \150


 今回、ギリシア神話関連が少なかったですので、グッズはポストカードのみ購入。それにしても、ポストカードが高い……


 なお、クレジットカードは2,500円以上で利用可能です。

ポストカード入れ。

 お洒落、というより何か「昭和」の感じがしますね……昔のポストカード入れってこんな感じだったような。ちょっと「茶封筒」ちっく。

レシート。

展覧会名入りですが、ちょっと寂しい感じがします。

【ギリシア神話の絵画とポストカード】

No 作者名 作品名 ポストカード
1  ジョセフ=マリー・ヴィアン  アモルを売る女
2 セバスティアーノ・リッチ サテュロスと農夫 ×