シュテーデル美術館所蔵フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

Vermeer "Geographer" The Golden Age of Dutch and Flemish Paintings from the Stadel Museum

Bunkamuraザ・ミュージアム

20110303-20110522

 

常設展を開催しました。こちらからどうぞ [2011.4.2 up]

2011年3月18日(金) 晴 13時30分頃~14時10分頃


【総評】


 東北関東大震災から1週間。まだ美術展に行くには早いと思いましたが、予定通りに観に行きました。当初の予定では国立西洋美術館の「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」とはしごをするつもりでしたが、こちらは臨時休館となっていました。


 状況が状況だけに、空いているかなと思いましたが、適度に人がいました。フェルメールと言うことで人気があるのかもしれません。


 ギリシア神話の絵画ですが、以下の3点がありました。


・ルーラント・サーフェレイ 音楽で動物を魅了するオルフェウス

・ヤン・ブリューゲル(父) 嘲笑されるラトナ

・ダーフィット・テニールス(子) 錬金術師の工房のクピドたち

 

 一番最初の展示が「音楽で動物を魅了するオルフェウス」で、この3点は入口付近に集まっていました。その後にギリシア神話関連はなく、いつもの通りギリシア神話以外は「スッ飛ばし」で見てまわりました。

 

 ルーラント・サーフェレイさんの作品は2009年に国立新美術館で行われた「THEハプスブルク」展にて、今回の作品に良く似た「動物のいる風景(背景にオルフェウスとトラキアの女たち)」が出展されていました(残念ながらポストカードにはなっていませんでした)。

 

 今回、ちょっと恥ずかしい事に「嘲笑されるラトナ」を観て「ギリシア神話ではなさそう」と思ってしまいました。解説に「変身物語の~」と書かれていて「あれっギリシア神話?」と、絵と解説を見て「あぁ、ラトナはレトー女神か」とようやく理解しました。つい先週まで「変身物語」を再読していたんですけどね……。

 

 ギリシア神話ではありませんが、美術展的にはメインのフェルメールさんの「地理学者」は入口と出口の真ん中辺りにありました。そう人はいなかったのでじっくり観れました。絵画を批評する立場にはありませんが、フェルメールらしい淡い光に包まれたような絵画でした。

 

 因みにフェルメールさんは1点だけギリシア神話「ディアナとニンフたち」を描いていて、2008年に東京都美術館で行われた「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」に出展されていました。

 

 今回の美術展では展示されていたギリシア神話の絵画3点が全てポストカードになっていました。これは非常に珍しいことです。ということで個人的にはとても素晴らしい美術展でした。

 

 また、グッズコーナーにフェルメールさんのガチャガチャがありました。1回\300でマグネットとパズルのガチャガチャです。今回展示の「地理学者」がありましたので、試しにパズルのを1回やりましたが「牛乳を注ぐ女」が出ました。出来は結構良さそうです。

【購入グッズ】


図録 \2500

 

ブックマーカー

 錬金術師の工房のクピドたち(部分) \500

 

額絵

 音楽で動物を魅了するオルフェウス \350

 

クリアファイル

 錬金術師の工房のクピドたち(部分) \400

 嘲笑されるラトナ \400

 

ポストカード

 音楽で動物を魅了するオルフェウス \100

 錬金術師の工房のクピドたち \100

 嘲笑されるラトナ \100

 地理学者 \100

 楽園でエヴァの創造 \100

 

 今回の美術展は力が入っていて、ポストカード入れもオリジナルの物でした(W.Jブラウ作の≪ヨーロッパ海図≫のデザインです)。クリアファイルを入れる袋も同じくオリジナルです。最近の美術展では珍しいです。

 

 クレジットカードは利用可能でした。

【ギリシア神話の絵画とポストカード】

No 画家名 作品名 ポストカード
1 ルーラント・サーフェレイ
音楽で動物を魅了するオルフェウス
2 ヤン・ブリューゲル(父)
嘲笑されるラトナ
3 ダーフィット・テニールス(子) 錬金術師の工房のクピドたち